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無礼院慈安宮

もはや備忘録

「カワイイ」





情勢がイロイロとアレなので





グレコさんに載せたかったピックアップを
慌てて買ってみた。フトコロキビシイのに。

アレクサンダー・プリボラ。
ロシア製だ。





レッド・ホワイトというモデル。
名前の通り、ボトムが赤、トップがグレーボビンになっている。

なんと美しいピックアップだろうか。
あの、アレだ。
「カワイイ」んだ。
女子の言う「カワイイ」が少し理解できたかもしれない。




なんでこれにしたのか。

グレコさん、
仕上がりが見た目赤白になる予定だから。

えーと





あったあった。
これこれこんな感じ。

このレッドタートイズのピックガードの下に
こんな「カワイイ」ピックアップがいるなんてのも
なかなかステキじゃないか。

俺、元々あんまり見た目の華やかさにこだわらない。
機能優先、質実剛健なものにこそ
機能美が備わると思ってるから。
けど、これは良いかもしれない。


ま、決めた理由は見た目だけじゃない。
そもそも取り付けちゃったら見えないし。



フェンダー80年代のシングルコイルといえば
黒いプラスティックボビンが定番だが
そこに混じってフラートン工場製の
レッドボビンなるものが存在する。
このレッド・ホワイトは
そのレプリカ、というわけだ。

フェンダージャパンが設立されたのは82年
ジャパンヴィンテージともてはやされる初期ロットの
上位モデルにはUSA製ピックアップを載せたものも
あったらしく
中にはそのレッドボビンを載せた個体もあるらしい。


グレコさんの製造年は80年、
まさにフジゲンが
フェンダージャパンを作り始める、
その直前だ。
当時しばらくしてフェンダージャパンを二本
新品で購入することになるんだけど
ST72をバラしてみて、
マイクロティルトの仕組みが全く同じであることに
不思議な感覚を覚えた記憶がある。
おまけにネックを入れ替えてもピッタリマッチした。

なんだ、せっかくフェンダーって書いてある
一応ホンモノを買ったのに、
グレコもフェンダージャパンも同じようなもんじゃないか、
当時何も知らなかった麻呂少年はそんなふうに思ったんだが
そりゃそうだ、
同じとこが作ってる、
それこそ同じもんだ、と言っていい。


話が逸れたが、
そんな時代背景や俺の経験、
というか思い出を考慮しても
なんとなくグレコにマッチしていると思ったわけ。


またそれだけでなく
アレクサンダー・プリボラは
素材から拘って当時の仕様を再現し
コイルもわざわざ
スキャッターワウンド(不均等巻き)とする
手間をかけている。

エレキギター創成期は、コイルも手巻きだった。
時代の流れでそれが機械化されたが、
不思議なことに均一な品質で大量生産された
近代的なピックアップはサウンドも平凡だった。

コイルワイヤーを手巻きする際の巻きムラが
結果的にはサウンドに良い影響を与えていたわけだ。
合理化ってやつによって失うものだってあるんだ。


プリボラ本人がYou Tubeに動画を上げていたが、
彼はボビンをクルクル回す
いかにも手作り感満載の
アナログな機械を使いながらも
巻き付けるコイルは手で保持してコントロールし、
いわば手巻きと機械巻きの中間のような工程によって
これらのピックアップを作っている。


かつて、73ストラトに積んでいたヴァンザンド
あれ買ったときにさ、
「初期の手巻きだった頃はもっと良かったんだよ」
なんて楽器屋の人に言われたの思い出す。


プリボラの今までのラインナップが
原料高騰のために廃番になり
価格も変更になるようなので
慌てて購入したわけだ。



パーツを探すためにヤフオクその他をのぞいていると
色々と出物を見つけたりして
ついついあれもこれもと思ってしまうが
もうあんまり
本数は増やしたくないなあ。

だって死ぬときどーすりゃいいんだよw
二本の73どーしよマジでwww



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