少し時間があったので、コンポーネントストラトの回路を組んでみようかと思い立つ。
画像だと色合いの感じが実物と違うが、ケンスミスのクロスの色と大差ないくらいアイボリーというかもうベージュだ。ちょっと色濃すぎんじゃね?とも思うが気になるようなら換えればいいか。
CTSのヘソ出し、所謂ヴィンテージタイプを使う。なんか新旧パッケージ入り混じって届いたが3つとも同じ物。コダワリというより単にトルクが軽いのがいい。というか平面タイプの中でも、国産の定番ALPHAのポットが重すぎる。cool-乙がポット/セレクターともにALPHAなんだが、ヴォリューム回すたび心のなかで「ぬぉぉ!」と気合いを込めている。
よし。組んだ奴もUSポット使ってたな。穴広げる手間なし。
ルジールのピックアップにはビスとバネは付いてこない。寸法含め全てUSスペックに合わせて作られているこのピックアップは、ビス穴もインチ規格で切られている。
AllpartsのPUネジセットが便利なんだが、ネジが謎に2本余計に入ってる。
同一規格なんでCRLやOAKの固定ネジに使える。こないだのCRL使っちゃおう。しかしネジいくぶん長すぎんか。
ボビンボトムには、ブランドとモデル、シリアルが手彫りで刻まれている。量産品では味わえない、「人の手で造られたものの良さ」がグッとくる。ピックアップカバーとノブ類もサウンドハウスに発注してあるんだがまだ来ない。送料浮かすために足したブツが取り寄せ品であることにあとから気づいたからだ。
まあいい。後からでも取り付けられる。
トールG/D。
リードの長さまでそれぞれ変えてある。プリボラは全部同じ長さだった。そりゃまぁ、造る側にしても余分な材料つける意味ないんだが、ストラトのセレクターまでだいたいちょうどいい長さプラス余裕くらいにしてくれてある。
リードの長さはルジールの細やかな心遣い、プリボラのそれは、「リードの多少くらいケチらんよ」というおおらかさ、と受け取れる。
ただ、最初に大雑把に束ねてしまっても「これ長えからリアだな」みたいに判別でk(ry
今回、ハンダや線材も所謂ヴィンテージのものを使ってみる。そんなに高価でマニアックなものではないが。
本当はあまり入れ込みたくない。沼るから。線材にしてもコンデンサにしても、変わる変わらん論争が昔からあるし、むしろ古いコンデンサに対して信頼が置けないという意見すらある。
結論から言うならマテリアル純度に時代差がある事だけは客観事実なので、現代の物と結果が全く同じであるわけが無い。ならば、それで望む結果が得られるならその人にとって「意味がある」ということになる。
一度くらいは自分でも体験してみる価値はあると思ったわけだ。
ここらへんで違和感に気付く。CRLのセレクタに端子が7つしか無い。3接点/2接点の2回路になっている。つまり片側にはフロント/センターポジションにしか端子がない、すなわちそちらがトーン側だということだ。
なんか見たことある感の正体を探って記憶を辿る。入手時すでに5点式セレクターに換えられていた73ホワイトのセレクターがこれだった気がする。
そうか。考えたこともなかった。ということは70代後半から標準となった5点式セレクターはコレなのか?つまり”当時の”フェンダー純正”だから”こうなっている、ということか?
わずか数ヶ月で手放した1979ストラトのピックガードを開けたことがあったかもう思い出せない。しかしCRLに供給部品の仕様変更をする際に「トーンはフロントとセンターしか無いから、そっち側の端子は2つでいいよ」なんてことになってもおかしくはないわなぁ。後で調べてみよう。センタートーンにリヤを絡めるとか、センター逆磁逆相なんてのは確か90年代になってからじゃなかったか?
そういうことなら、なんならフロントとセンターのトーンを共用にして、リアは直で引いてポット1個使っちゃう手もある。なんてところでこの日は時間切れ。まぁ、こんなのはじっくりやればいい。
まだノブも届かねーし。
そう、似たアイディアで、リアだけコンデンサ変えるっての、良さげな気がしてる。試すなら、かつて実験くんの餌食となっていたGreco SEが適任だろうかw
まったく、飽きないオモチャだよ。ストラトっのてのは。