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無礼院慈安宮

もはや備忘録

原点回帰



ただいま、あるカヴァーソングを手掛けております。自信もないまま進めてたんですが、とりあえず形の見えてきたオケが

や ば い 。
 


 
しばらく放置中の74さん、壊れたままのトーンコンデンサを少し前に購入したロシア製軍用規格オイルコンデンサに、ついでにセレクターをがらくた箱から発見したCRLの5点式に換えようかと画策中。

74さん、この年代のスタンダードである灰色のファイバープレートをもつピックアップ、通称グレイボビンではなく、得体の知れない黒色のピックアップが載っていた。
ポットデイトが92年なんていう、アゴが床まで落ちるような発見をしてしまったのが、購入した無垢で無知な19の頃から10年後、その気で見ればピックガードだって変えられている。なぜかセレクターは3点のままだけど、きっとピックアップも後年のものに変えられちゃったんだろう、そんな風に思っていた。
 


ところが、だ。
 
どうも73年、74年辺りにはブラックボビンが存在したようなのだ。
この2年はどうもイレギュラーな仕様が散見される。ラージヘッドは60年代終わり頃から登場するが、ワンピースメイプルネック3点止めマイクロティルトというCBSお馴染みの仕様はインギーさんのダックでお馴染みの72年から、そして73年辺りからネックデイトの表記方が変わるが、73、74は末尾二桁が逆の個体が多いなど、過渡的な混迷期であったと推測する。

鉛筆でなにか書き込んであったりなかったりするくらいで特徴らしい特徴もないんだけど、後年のものといっても、80年代中頃にはもうプラスティックボビンが登場するし、どうもコレそうなんじゃないかと。
 
74さんの前オーナーは積極的にカスタムするタイプのギタリストだったようだ。キャビティには素人作業と思えるアルミ箔が貼ってあるし、トレモロのスタッドは購入時から2本抜かれていた。76年以降に採用された全面アルミシールド化するために後年のピックガードに交換し、ポットは破損したとかで信頼性から新しいものに変えたのかもしれない。同時にコンデンサも近年のものに変えられている。
 
ただ、ついでに5点式にセレクターを換えても良さそうなものだが、3点式のまま変更していない。消耗部品とも考えられるポット等に信頼性を持たせ、或いは後年の仕様にグレードアップし内部を新しくしても、演奏性に関わる部分を除き見た目や基本仕様は変えたくない、というようなこだわりをもし持っていたとしたら、ピックアップはオリジナルを使い続けていてもおかしくはない、とは考えられないだろうか。
 

なっげーなw

つまり、74の回路をいじるついでに、ピックアップを元に戻そうかと思っている。
 
実は少し前から悩んではいた。それなりに気に入っていたヴァンザンドとリンディ・フレーリンのパワフルな音は即戦力で、それを失うことに躊躇があった。しかし今はフジゲンがある。
 


かつて、それまで弾いてきたすべてのストラトが一瞬で色褪せたサウンドとは、一体どんなものだったのか。
 
一度、原点に戻ろうと思う。




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