先週末、ちょっと時間潰しに万代書店に行ったのさ。
そしたらギターのコーナーにストラトを魔改造したようなのが
3,980円という破格で売られてた。
こんなのだ。
なんじゃこりゃｗ
ヘッドを見てあー、アリアかよと。昔からアリアのヘッドシェイプは好きじゃない。
個人的にですよ？アリアには銘器がたくさんあります。
問題はその横だ。
Fullerton フラートンて書いてある。
は？
万代書店のごちゃごちゃした店内でさえ、俺の居場所が即座に判るほど
頭の上に大量の？マークを浮かべながら説明を見てみると
アリアUSAデザイン ジョージ・フラートン監修
なんつって書いてあるじゃないか。
ジョージ・フラートンっつったらレオ・フェンダーの右腕、G&LのGの人だ。
凄いな。純正魔改造じゃないかｗ
即座にスタッフを呼びつけ、
あーキミキミ、このギターを試奏させてくれたまえと告げ、
４０００円を切る価格の中古ギターをわざわざマーシャルにつなぎ
そのコーナーで大音響で流れていた、
名前もわからんベーシストのワークショップビデオの音をオケにして
ファンクブルース気取りの麻呂節を炸裂させ、ご満悦で購入してきた。
内訳としては、
フラートンの文字に3,000円、その他980円といったところだろう。
アルダーの木目、ラッカーらしき塗装。
よろしいよろしい。
継ぎ目が2ヵ所あり、3ピースボディのように見える。
エントリーモデルなどでは、
例えば5ピースくらいのボディをトップ・バック用材でサンドイッチし
サンバーストで仕上げるやり方がある。
アジアンメイドの安いギターのみならず、
本家フェンダーのアメリカンスタンダードや
アメリカンヴィンテージシリーズでも見られる。
これを一概に悪いとは思わない。
良くシーズニングされた材であれば活かせる方向で活かすべきだ。
今や木材も貴重だ。
このボディに関してはトップとバックでシームラインが一致しているので
3ピースボディだと信じよう。信じるよフラートン。
このモデルは安価なモデルであることは間違いない。
アジアンメイドのストラトで良く見られる、
ナロー・スタッドピッチのブリッジが乗っている。
弦間ピッチは10.5mmだ。俺の嫌いなやつ。
ちなみにアメスタの2スタッドも弦間10.5ミリだ。
検索したところ、
FL-28/35/40という型番で販売されていたエントリーモデルのようだ。
これは一番下の28にあたる。勿論数字は価格を表す。
モデルナンバー×1,000円だ。
いくつか見つけたYouTube動画のひとつで、
ヘッド裏にMADE IN COREAというラベルを見かけたので
恐らくこれもそうだろう。
現行スタンダードラインにも、FL-STDなるモデルが残る。
ヘッドからフラートンの文字が消え、3シングルとなり
国内生産のハイエンドユーザー向けモデルに進化したようだ。
値段も一桁上がっている。
そこを攻めるのか？と言いたいピックガード形状のせいで
リアピックアップがおかしなことになっている。
片方ピックガードマウント片方ダイレクトマウントだ。
サーキットを開きたい場合ピックガードのネジの他、
リアピックアップのポディ側をはずせということだろうか。
セレクターは5Way、マスターボリュームとマスタートーン。
ミニスイッチはリアのコイルタップ。
ピックアップは3つともDuncan Designed。
これはリプレイスメントかもしれない。
買ったまままともに弾く暇も無いが、多分いい感じじゃないか？
なんとウラブタが落とし込み加工されて、ボディとツライチになっている。
こんなのは初めて見た。しかしネックプレートは通常通りに付いている。
このギターもヒールカットされている。
ラディアスはずいぶんフラットに感じる。
12R(約300R)くらいに感じるが、こうして見るとそこそこ丸い。
9.5Rくらいなんだろうか？そんな気がしないが。
ペグはGOTOHのシャーラーM6タイプ。
最近のはGOTOHって彫り込み無いのね。
パシフィカとCoolZのお陰で、当時よりアリアヘッドに違和感がない。
というかギター歴のほとんどストラトなんだから、
フェンダーヘッド以外には何でも違和感感じておかしくない。
総合的に見て気に入った。
エントリーモデルだから多くは求めない。
まだバラしてないから細部は見てないけど、アジアンメイドだとしても
同じアリアブランドのレジェンドと同等かそれ以上の品質は保っている。
いやホントにそれなりにしっかり感あるのですよ。組み付けとか。
これ、メイプル指板だったらねぇ。
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